「ザ・ロウ」は伊勢丹新宿本店本館ザ・ステージで、バッグと彫刻にフォーカスしたインスタレーションを行っている。12月6日まで。秋の新作ハンドバッグ「ソフィア」に焦点を当てた企画で、直線と曲線で形作ったフォルムに呼応するように、アメリカ人彫刻家のビバリー・ペパーの作品が点在する。柔らかなラインを描くバッグと、さびた金属の有機的な彫刻が静かで力強いムードを作っている。
ペパーはニューヨーク生まれで、ランドスケープに溶け込むような彫刻を得意とする。ザ・ロウとの関係が始まったのは2年前。男性的な素材と女性的なフォルムが共存するペパーの作品へのオマージュとして、20年秋冬コレクションのランウェーに作品を展示した。今回は、日本初の6作品を展示している。
空間も作品と同様、円柱とアールを描く壁で表現。中心に置かれたミッドセンチュリーのコーヒーテーブルとチェアが落ち着いた雰囲気を高めている。空間を通してブランドを体感し、共感を促す。
商品は、日本限定色のアイボリーも販売するソフィアのほか、ブランドを象徴するバッグ「マルゴー」や「N/Sパークトート」など。
同展は阪急うめだ本店でも12月26日~1月10日に開く。