【PR】伊「サーモア」が世界の一流ブランドに支持される理由

2024/10/01 00:00 更新


 イタリア発の中わたブランド「サーモア」が商品開発を強化している。保温性の高さに加え、パック不要ながら吹き出しを防いだり、洗濯による偏りを防ぐファイバーボールなど、幅広い機能を持つ。欧米の一流ブランドからの信頼に裏付けられたサステイナビリティーの対応力も強みで、海洋プラごみをリサイクルしたわたなどもラインナップに加えている。他社ブランドよりコストパフォーマンスが高いのも強みで、こうした特長を日本市場でもアピールしていく。

ミラノ発で世界に広がる

 サーモアは1972年にミラノでスタートした中わたの世界的ブランド。今でこそ、高機能なポリエステル中わたが多く存在するが、サーモアはその先駆けとも言える存在だ。80年代にはペットボトルリサイクルしたわたを開発するなど、環境意識の高い欧州でサステイナビリティーにも早くから取り組んできた。

 ダウンが根強かった当時、ファッションが盛んなミラノのネットワークを生かし、「アスペジ」がサーモアを採用したのが最初で、この関係は30年以上たった今も続く。アスペジを皮切りに欧州で広がったほか、グローバルでは米「ナイキ」に支持されたのが大きかった。まるで大理石の模様のような白と黒のマーブルが特徴的な2色ミックスのわたを透明感のある表地と組み合わせてあえて見せたシリーズなど、革新的な防寒アイテムにサーモアが採用されている。「エンポリオアルマーニEA7」では平昌オリンピックのイタリア代表チームの公式ユニフォームの中綿にもサーモアが採用され、市場は世界に広がっている。

 サーモアのラインナップは大きく分けて2種類で、一つはシート状に加工したシートわた、もう一つはダウンのように封入できるフリーファイバー。それぞれ目付や機能が違う20種類ほどを展開する。

洗濯による偏り防ぎ、形状維持

 「保温性やサステイナビリティーにフォーカスし、本国のR&Dセンターで毎年のように新商品を開発できるのがサーモアの強み」と話すのは、サーモア・ジャパンの両角直樹代表。

 例えば通常、繊維の吹き出しを防ぐため、ダウンパックのようにスパンボンド不織布のパックに封入して製品にするが、フリーファイバーは繊維表面に特殊な加工を施して吹き出しを抑えた高機能わたを開発している。シートわたも通常はキルティングで固定するが、サーモアはシート形状を維持する立体構造で、キルティングなしで使うことが出来る。これによって製品デザインの自由度が上がるため、デザイナーらからも好評だ。

 日本市場をターゲットに、今年新たに開発したのが薄くて暖かいシートわた「インビジロフト」だ。近年の暖冬傾向もあって薄手の防寒物のニーズが高まっているのに対応、今秋に出展するプレミアム・テキスタイル・ジャパン(PTJ)やファッションワールド東京などで大々的に訴求する。

 4年前に開発したフリーファイバー「ジーニアス」は、耐洗濯性を高めたわた。通常は洗濯によってわたが偏ってしまうが、ジーニアスは洗うことで繊維同士が絡み合って立体の断熱形状を維持し、更に保温性も向上させるという画期的な機能を実現した。

複数の第三者認証で高い信頼性

 サステイナビリティーも進化させる。昨年には海洋ごみのペットボトルをリサイクルした「オーシャン」を開発した。海洋マイクロプラスチックごみ問題など海洋汚染が注目される中、これらの解決策の一つとしてオーシャンをアピールする。

 ストレッチシートわた「フリーダム」は、従来はリサイクルへの置き換えが難しかったが、今年、リサイクル50%のタイプを新たに開発した。ゴルフウェアをはじめとするアクティブなシーンのほか、一般ファッション用途も想定し、ニーズが高いストレッチとサステイナビリティーを両立した。

 フリーダムなど一部を除いてリサイクルが基本。エコテックススタンダード100、GRS(グローバル・リサイクル・スタンダード)、ブルーサイン、海洋プラごみ由来はオーシャンサイクルなどそれぞれ国際的な第三者認証を取得し、環境配慮だけでなく、人権デューデリジェンス、トレーサビリティー(履歴管理)など徹底する。

ラコステがサーモアを選ぶわけ

ラコステジャパン 與縄 融 シニアデザイナーに聞く

 サーモアは世界の有力ブランドがその価値を認め、長年、採用し続けるケースも少なくない。フランスのファッションブランド「ラコステ」もその一つ。ラコステジャパンでメンズの企画を担当する與縄融シニアデザイナーにサーモアとの出合いや魅力について聞いた。

 ラコステが日本で販売する商品の主力はグローバル企画ですが、一部は日本独自に企画しています。サーモアとの出合いは6年ほど前。製品に触った機会に「柔らかいタッチだ」と気になり、公式ホームページを頼りに直接コンタクトしました。また中わたでも汎用的な物ではなく、何かブランドがあると訴求しやすいと感じたことも使いたかったポイントでした。

 コートのライナーにシートわたを使うなど、継続して製品に採用しています。消費者の方がわたに反応して購入してくれることはありませんが、それでも触り比べてもらえれば柔らかさを実感してもらえるのがサーモアの魅力です。繊度が細く、しかもリサイクルだったりするのは高い技術があるから。当社も欧州企業ですからサステイナビリティーは外せませんし、その点でも助かっています。

 グループではジャパンが先行してサーモアを採用しましたが、日本をきっかけに良さが伝わり、今ではグローバル企画の一部でも採用しています。

 今秋冬はスリーウェイのワーク風コートのインナーに使っています。暖冬傾向もあって温度調整しやすいアイテムが求められており、単品やコートとのセットで着られる中わたインナーに注目しました。ほかにも袖が着脱可能でベストにもなるブルゾンを企画しました。

 来年の秋冬は日本ではダウンは作らず、サーモアの中わたアイテムに絞って商品開発をしようと計画しています。

お問い合わせ先

■サーモア 公式サイト

https://www.thermore.com/jp/

■サーモア・ジャパン お問い合わせ先

sales@thermore.com

THEMORE

Europe & U.S. Head Office
Thermore S.p.a.
Via Tortona, 35 - 20144 Milano - Italy
Tel. +39 02 00611711

Far East Head Office
Thermore (Far East) Ltd.
Room 1705, Concordia Plaza, 1 Science Museum Road, Tsim Sha Tsui East, Kowloon, Hong Kong
Tel. +852 27217968, +852 27218365
Fax +852 27225074


企画・制作=繊研新聞社業務局



この記事に関連する記事