イオンモールは、広島県佐伯区の「ジ・アウトレット広島」の27日グランドオープンに先駆け、23日に内覧会を開いた。敷地面積26万8000平方メートル、駐車場4000台という大きさで、127店のアウトレットをはじめ、体験型のエンターテインメント、雑貨や飲食での地元色の打ち出しなど、従来のイオンモールとは一線を画した「コト」消費重視の商業施設に仕上げている。
注目のアウトレットゾーンは、127店の大半が広島初出店となる。インポート、アウトドア、スポーツ、セレクトショップ、キッズ、インナー、服飾雑貨などの著名ショップが並ぶ。8の字型に作られた回遊型の広い街路、土地の段差を活用し1、2階共に平面駐車場からアクセスできる構造なども特徴だ。
エンターテインメントでは、スケートリンク、カーリング、近未来をイメージした初設計の映画館、「広島カープレーン」のあるボウリング、バーチャルリアリティーゲームなどが並ぶ。広島電鉄寄贈の3両の電車による消費者参加型のプロジェクションマッピングも売り物。
雑貨や飲食は広島や瀬戸内地方に本拠を置くメーカーや飲食店地元の食材を多用し、地域密着度をアピール。その一方で、大型観光バス駐車場や免税一括カウンター、団体向けフードコート(予約制)など、広域商圏やインバウンド(訪日外国人)需要をにらんだ。