オロビアンコ レストラン、そしてもの作り(古川富雄)

2014/07/22 12:27 更新


大阪のビジネス街、淀屋橋に「リストランテ オロビアンコ」がオープンしました。

オロビアンコのジャコモ・ヴァレンティーニ社長兼デザイナーがプロデュースするレストランとしては2つ目です(1店目は昨年、大阪・堂島に開いたオステリアオロビアンコ)。





1号店より、ゴージャスな内装、高級感のある空間が特徴。運営会社、きちりによるとレストランウェディングも狙っているそうです。黒い皮のシュークリームなどジャコモ・ヴァレンティーニ氏が考案したメニューもあります。プレスプレビューに行ってみると、彼はいました。レストランに限らず、彼が関わった店や商品のお披露目の場には必ずいます。

日本ではオロビアンコのライセンス商品はカサ、ベルト、ゴルフクラブ、ランドセル、シュークリームなどいろいろあります。でも、通常のライセンスとはかなり異なります。

オロビアンコの出す条件は、日本国内で生産すること。

日本製にすれば価格は高くなりますが、ジャコモは日本のものづくりをリスペクトしており、一部の例外を除いて、日本製にこだわります。そのため、ジャコモは必ず、工場に出向いて、何をどのように作れるのか細かくチェックします。要するに、いいものが作れるかどうかが基準というわけです。

こうした姿勢は、オロビアンコ発足に関係していると思います。

ブランドが始まった96年ごろ、著名スーパーブランドにファンドが出資するようになり、「マーケティングやショールームに金を使うが、肝心の生産が忘れられていた」と話します。そこで職人を集めることから始め、デザインとの融合を進めていったという経緯があります。








古川富雄 大阪支社編集部長が、関西のファッションビジネス情報の周辺、裏を紹介



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