たつの皮革まつりは楽しみ色々(古川富雄)

2013/11/29 00:00 更新


兵庫県の南西部、西播磨地方に「たつの市」はあります。ここで先日、第22回たつの皮革まつりが開かれました。

年々盛り上がっており、2日間で来場者は2万人を超えるのだそうです。おそらく、全国でも皮革のお祭りを開いているのは、たつの市だけだと思います。


 

見所はまず、革および革製品が豊富に出され、かなり安く販売されていること。私も見ているうちにほしくなったジャケットやかばんがいくつもありました。仕事でなければ、買ったのにと残念でした。

二つ目は、地元のタンナーが技を競い合うことで生まれる、新しい革。毎回コンテストが開かれ、見たこともないような表情や肌触りの革が100種類以上並ぶさまは壮観です。

実行委員長の中嶋さん(中嶋皮革工業所の社長です)によると、「最高級の皮を使えば誰でもいい革を作れる。普通の皮をいかに良い革に変えられるかが、腕の見せ所」と言います。 

今回の話題の一つが、ランドセルのセイバンと地元高校生のコラボレーションによる新しいランドセルの提案。

パッチワーク、グラデーションなどユニークなものが並びました。実はセイバンは、たつの市に本社があることはあまり知られていません。地元のイベントに貢献することはやはり必要ですね。

 


 

上田安子服飾専門学校、神戸ファッション専門学校の学生による革製品の提案も見ごたえがあります。




そして、個人的に欠かせない楽しみが、グルメ。屋台がたくさんあり、たつのバーガー、相生のかきおこ、高砂のにくてん、姫路おでんとローカル色豊かな食べ物がずらり。来年11月、皆さんも足を伸ばしたらどうでしょう。



古川富雄 大阪支社編集部長が、関西のファッションビジネス情報の周辺、裏を紹介



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