デッカーズジャパン(東京)のアウトドアブランド「テバ」が顧客の裾野を広げている。今春夏は主力のサンダルが人気をけん引し、秋冬はキャンプやリラックスタイムに向けたシューズが好調。来年のブランド誕生40周年に向けて、ブランド全体のさらなる成長を見込む。
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人気の要因は「モダン・アウトドアの提案に対する20~30代の支持の広がり」とテバブランドマネージャーの池田マリアさんは語る。主力のスポーツサンダルを若い消費者層に訴求するため、春夏は俳優の恒松祐里さんと新原泰佑さんを起用した日本独自のビジュアルを採用。音楽やサウナの野外フェスティバルなど「テバの価値観と親和性の高いイベント」とも協業し、若年層を中心に幅広い世代から支持を集めた。
今秋冬はシューズの「リエンバー」コレクションで、ミッドカットの新モデルや新色を発売した。テバの独自機能である「ウルトラコンフ」インソールを採用した軽量スリッポンシューズ「リエンバーテレイン」はクッション性と快適性に優れ、新モデルの「リエンバーテレインミッド」とともに、キャンプやリラックスシーンに向けたシューズのラインナップを強化した。リエンバーは特設サイトも開設し「秋冬も魅力的なテバのスタイル提案」に取り組んでいる。
創業40周年に向けて池田マネージャーは「オリジンであるスポーツサンダルを軸に新モデルの発売を予定し、40年目のテバの魅力をより多くの方に届けたい」と語る。テバは1984年に世界で初めてスポーツサンダルを開発したアウトドアシューズブランドで、主要なサンダルのストラップにペットボトルから作られた再生ポリエステル生地を使用するなど、サステイナビリティー(持続可能性)への取り組みを強めている。