テンガが障害者就労支援を開始 4月下旬に就労支援B型事業所

2022/03/23 06:25 更新


テンガが運営する就労支援B型事業所「エイブル・ファクトリー」

 セクシュアルウェルネス商品を企画・生産・販売するテンガ(東京、松本光一社長)は、障害者の就労・自立支援プロジェクト「エイブル・プロジェクト」を始める。4月下旬に就労支援B型事業所「エイブル・ファクトリー」を埼玉県・川越市に開設し、物作りを通して、障害者の社会とのつながりの創出を目指す。

 エイブル・ファクトリーでは、衣類へのシルクスクリーンプリント、使えなくなったパソコンの回収・修理などの仕事を提供する。男性向けマスターベーショングッズ「テンガ」の包装シュリンクフィルムに、障害のあるアーティストの山野将志さんの絵をデザインした「エイブル・テンガ」の梱包(こんぽう)作業も行う。同商品は一つ購入されるごとに100円を障害者支援に寄付する。事業所内で作った商品は、公式EC「エイブル・ストア」で販売し、その運営も就労支援業務として提供する。

 敷地内には一般客が利用できる「エイブル・カフェ」とドッグパークもある。障害のある人たちで運営し、一般客とのコミュニケーションができる場にした。定期的にケーキ作りやシルクスクリーンプリントのワークショップも行う。

 同社は「性を表通りに、誰でも楽しめるものに変えていく」という理念で、手が不自由な人でも自分でテンガを使える補助器具「カフ」を提供するなどの取り組みを行ってきた。松本社長は、テンガも物作りの会社であるという視点から「自分が頑張って覚えた技術で物を作れた嬉しさ、自分が作った物で人に喜んでもらえたといううれしさを感じて欲しい」と語った。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事