アーティストの舘鼻則孝さんがディレクションした展覧会「リ・シンク展」が12日から20日まで、東京・表参道ヒルズで開かれている。
代表作でレディーガガに愛用された靴「ヒールレスシューズ」をはじめ、昨年パリのカルティエ現代美術財団で公演した人形浄瑠璃文楽の舞台や衣装、自身の頭蓋骨を鋳物で表現した自刻像など「伝統工芸の作り手とのチームで取り組んでいる」作品を公開。リ・シンクとは、舘鼻さんのクリエーションで「見直す」行為のことで、ルーツの一つである花魁の浮世絵を随所に飾り、「僕の創作活動のプロセスとも言えるリ・シンクを共有する」体験型で構成する。
メーンに使われる素材は革。「靴の創作で使い始めた延長線で表現しやく、僕にとって描きやすい画用紙のようなもの」という。型押しした牛革にアクリル顔料を塗り、凹凸を生かして日本画の金粉を落とすなど「作品が経年変化しないことを配慮」して手作業で仕上げる。
日本たばこ産業との協業で、遊女の煙管(きせる)をファッションアイテムに置き換えた、革製の電子たばこ専用ケースも展示し、受注販売している。
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