アドヴェンチャーグループのファッション・インテリア雑貨主力のグロリア(福岡市)は、キャラクタービジネスを開始した。キャラクターは社内プロジェクトで誕生したオリジナル「たまごあし」。
4月から東急ハンズで販売が始まるなど広がりを見せている。17年中に売上高3億円を見込み、当面は5億円を目指す。
たまごあしは、たまごからスラリとのびた足が特徴。各事業部から集まった第6事業部を設立し、これまでの縦割り組織から横断的な運営を取り入れ、「幅広い人材でアイデアを出し合い、より強固な体制で新事業に取り組む」。グループの力を結集し、「ものを販売するだけでなく、新しいビジネスにチャレンジする」ため、ライセンスビジネスも検討している。
昨年7月から、グループの小売り会社ザカナカの約40店で試験販売を始め、ティーンやOLを中心に「キモかわいい」などと好評だった。アイテムはTシャツやタオル、バッグ、靴下、ストラップなど。300円、1000円といった買いやすい設定で親子など幅広い客層を狙う。
販売は既存の取引先約200店や直営店で開始、新規も「反響がある」という。大分・湯布院の雑貨店では「毎日、追加がある」など好調で、新たな販路として全国の観光地も視野に入れる。ご当地キャラクターとの協業の話も出始めた。4月からLINEスタンプの配信やインスタグラムでの情報発信なども開始し、知名度の向上で取引先をバックアップする。今後はアイテムを拡充する。飲食系やステーショナリーなどの商材も可能性があり、「グループで企画・製造の予定がない商材はライセンスで取り組んでいきたい」と、新事業の構築も考えている。

「美脚の妖精」として、多彩なアイテムを拡充していく