東京・二子玉川(世田谷区)の大型商業施設の売り上げが好調だ。東神開発が運営する玉川高島屋ショッピングセンターの22年度(23年2月期)売上高は核店舗の高島屋を含む全館で今年1月までで前年同期比11.6%増、通期でコロナ禍前の19年度の904億円を上回る920億円の見込み。東急モールズデベロップメントが運営する二子玉川ライズ・ショッピングセンターの22年度(23年3月期)売上高は今年2月までで前年同期比10%増、第3四半期までの累計で19年度同期比3%減と健闘した。いずれも、従来からの中心顧客に加え、コロナ禍前に都心で買い物をしていた高感度で上質な商品を求める足元商圏の若い客の需要が拡大した。二子玉川ライズ・SCは昨秋の大型改装の効果も大きい。
(有井学)
玉川高島屋SCの専門店ゾーンの22年度売上高は前期比約15%増の477億円の見込みで、19年度の474億円を上回った。客数は19年度実績を下回ったが、海外ラグジュアリーブランドが大きくけん引し、客単価が上昇した。日本企業のセレクトショップなどラグジュアリーブランド以外でも高額商品が売れた。新型コロナ対策の行動制限がなくなり、消費者の外出機会が増え、「ビジネスやオケージョン向けを含め、きれいめなスタイリングのファッションが好調」(森脇公一営業本部玉川事業部第1営業グループグループマネージャー)という。
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