《小笠原拓郎の目》コレクションビジネスが変化 インフルエンサー発信の波で

2022/11/18 06:30 更新有料会員限定


キム・カーダシアンがキュレーションした「ドルチェ&ガッバーナ」のコレクションから

 23年春夏デザイナーズコレクションは、フィジカル(リアル)ショーの本格的な復活となった。6月のパリ・メンズコレクションやオートクチュールの時期は、まだアジア圏からの来場者は少なかったが、9月は増えて、いよいよ本格的なファッションウィークの復活となった。そこで気になったのは、ビジネスにおけるコレクションの位置づけの変化だ。

(小笠原拓郎)

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 本格的なフィジカルの復活となった23年春夏コレクションで象徴的だったのは、インフルエンサービジネスの拡大傾向が顕著だったことだ。有名人にブランドの新作を着てもらい、SNSで発信してもらう。そんな宣伝の仕方はすっかり定着したが、その手法はさらに加速している。今や、ラグジュアリーブランドを中心に、ブランドのアンバサダーを奪い合うような状況が生まれている。

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