《トップインタビュー2024》高島屋社長 村田善郎氏 百貨店、不動産の強み活用

2024/01/22 13:00 更新有料会員限定


村田善郎氏

 国内の富裕層を中心とした国内客売り上げに加え、インバウンド(訪日外国人)需要が急回復し、業績予想を上方修正した。国内百貨店の23年度業績は総額営業収益が8000億円(前期比6.1%増)、総額営業利益が178億円(62%増)を見込んでおり、コロナ禍前の19年水準を上回る見通しだ。

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 ――京都高島屋SCが23年10月に開業した。

 高島屋京都店と新設の専門店ゾーン「T8」を一体化しました。日本橋などと同様に百貨店と専門店が融合した五つ目の商業施設です。顧客層は従来の百貨店と次世代の専門店で異なっており、良い形でそれぞれを買い回ってもらっています。現代アートや日本のサブカルチャー、エンターテインメントをはじめ、地域の人気店などを導入し、客層を広げることができました。百貨店はSC開業を機に、ポップアップの拠点を約30カ所に設置しました。これまで扱っていない商品を販売しており、専門店との相互利用を促し、30代の買い上げ客が増えています。

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