「タエ・アシダ」(芦田多恵)は、都内で22年春夏のショーを行った。デビュー30周年を記念し、4シーズンぶりのフィジカルで発表した。
コレクション全体に感じるのは、未来に向かって一直線に進むアクティブな女性像だ。タキシードを応用したジャケットやコートは、アシンメトリーな襟で片側のショールカラーがリボンのように延長され、波打ちながら落ちる。ジャケットの下にはシアーなプリーツのチュニックトップやブラトップ。素肌をのぞかせて健康的な女性らしさを強調した。千鳥格子のクロップトパンツに水着のようなカットのブラトップ。ボリューム袖の植物柄ドレスは前身頃をライン入りジャージーで切り替える。クラシックも備えたスポーティーでさっそうとした魅力を際立たせた。
ミリタリースタイルのアレンジも特徴の一つ。エポーレット付きのショートブルゾンに裾を絞ったカーゴパンツ。ミニドレスはウエストにエポーレットのようなタブを配してアクセントにし、ビッグポケットを付ける。メンズもユーティリティー要素を利かせ、ベーシックなワードローブをスマートに見せた。
(須田渉美、写真=加茂ヒロユキ)