サンシャインシティ・アルパ 客数増で物販も好調

2017/08/14 04:22 更新


 東京・池袋の大型複合施設、サンシャインシティ内のSC、サンシャインシティ・アルパ(地下1階~地上3階)が好調だ。17年3月期の売上高は昨秋の改装工事に伴い、休業区画が複数発生した中で281億9900万円(前期比0・9%増)を達成。今期は7月までで前年同期比6・8%増と大きく伸ばした。今月も順調だ。サンシャインシティ内のアミューズメント施設との連携施策を中心に販促を積極的に行っている成果で来館客数が増え、飲食店だけでなく、物販店にも効果が波及している。改装効果でファッション・雑貨の売り上げも順調だ。

(有井学)

 今期の来館客数は7月までで4%増。7月までの全ての月で増収を達成し、7月は8%増となった。6月23日から7月9日まで実施した夏の全館セール第1弾中の売り上げも前年同期比6・4%増と伸ばした。サンシャイン水族館が改装オープンした7月12日以降はファミリーや学生を中心に来館者数がさらに増え、売り上げも伸びている。

 4~7月を通じて、2階にある人気キャラクターの大型雑貨店「ポケモンセンター・メガトウキョー」が前期に続き、ファミリーや外国人客の需要をつかみ、売り上げは2ケタの伸び。全館の集客にも寄与し、飲食店やキャラクター雑貨を販売する他店にも効果が波及している。飲食店の7月の売り上げは11・5%増で、4~7月も2ケタ増。展望台や水族館による集客効果とともに、これらと連動したフェアを行った成果が大きい。

 ファッション・雑貨は15年秋から昨年秋にかけて大型改装した地下1階の店舗が順調。レディス「イング」「テチチテラス」「ネ・ネット」「ロディスポット」「ワールドワイドラブ」などが売り上げを伸ばし、昨秋に導入した「ヘザー」とコスメ「アットコスメストア」などがヤング・OLのニーズをつかみ、好調だ。

 今月は24日まで地下1階の噴水広場でポケモン関連イベントを開くなどして客数をさらに増やす。また、秋からは段階的に地上1階を共用部を含めて改装し、館全体を活性化する。


ファッション・雑貨は昨秋に大型改装が完了した地下1階が好調(「アットコスメストア」)




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