ストライプ、上場は「早くて17年秋」

2016/11/16 13:05 更新


 ストライプインターナショナルは16日、グローバル戦略業態「コエ」の新しいライフスタイル型路面店「コエハウス」を、東京・自由が丘にオープンした。今後も、17年冬に都心のグローバル旗艦店、20年以降に欧米出店を予定しており、大型店で一店当たりの売上高を高めていく。これらの資金を調達するための株式上場は、現在進行中のM&A(企業の合併・買収)案件もあることから、「上場時期は早くて来年秋」(石川康晴社長)に延期している。

 コエハウスでは、「エコライフを好むファミリーの家にあるものを丸ごと提案した」。地下1階~地上3階の路面で、面積は660平方メートル。メンズ、レディス、キッズの服に加え、間伐材で作った食器や、シャンプー、アロマグッズ、食品などもオリジナルや仕入れで販売。有機野菜が中心のサラダショップ「コエグリーン」も併設する。同店の年間売上高は最低3億円を目安に、今冬の動向を見て修正する。

 今後の出店は既存のコエ、コエハウス、グローバル旗艦店のような都心型、コエグリーン単独店など、立地に応じて店舗モデルを使い分ける。企業規模を1000億円クラスから1兆円に飛躍させるには、コエのように一店当たりの売上高が大きい大型店への挑戦が不可欠とする。

 ただし、コエの出店コストはコエハウスで5億~6億円、グローバル旗艦店で15億円前後と、「アースミュージック&エコロジー」などの既存ブランドの2000万円に対して格段に高い。出店コストの回収に期間を要することから、今年度に計画していた上場はその資金を調達する狙いもあったが、「いろいろな理由で延期している。その一つが、M&Aが止まってしまうため」と説明する。

 今秋だけでも、アルファベットパステルとスマービーのグループ化、仏のキツネ・クリエイティブへの出資を実施。さらに、現在も別の2案件を検討中のため、投資家への戦略説明はそれらの決着が着いた後に行う。当初のスケジュールからはずれ込むが、「長期的に企業を伸ばせる体制を整えた上で、上場したい」考えだ。

 

ストライプ 石川社長
自由が丘の「コエハウス」のオープニングレセプションに出席した石川康晴社長
KOE+HOUSE外観
「コエハウス」外観
KOE+green
1階(コエグリーン)
B1Fフロア
地下1階
2Fフロア
2階
3Fフロア②
3階


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