福井県越前市で昨年11月にアパレルメーカーとして設立したスタンド。地元の縫製工場に勤めていた土久修司社長が「自分が着たくなるようなメンズカジュアルを作りたい」と脱サラし、19年末に起業。コロナ禍の直撃で「正直、どうなるのだろうと思った」が、3年を経て法人化した。有志も集まり、自社縫製工場を新たに設けた。
土久社長は高級ミセス服を生産していたため、メンズカジュアルを縫う工場探しはゼロからのスタート。飛び込みで工場を回るなか、地元の有力縫製企業のファインモードの上坂達朗社長と出会う。「面識はなかったが、とにかく彼のやる気を感じた。うまくいけば、うちの受注先の一つにもなるかなと」。そう上坂社長は振り返る。