スパイバー、資金調達100億円超 BP繊維の紡糸能力拡大

2024/04/12 12:45 更新


 スパイバーは直近の資金調達で100億円を超える増資を受けた。人工たんぱく質「ブリュード・プロテイン」(BP)繊維の紡糸設備を大幅に拡張して製造コスト軽減につなげるほか、生産・販売体制強化、非繊維領域も含む研究開発に投じる。

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 昨年秋に小松マテーレ、今年に入って兼松、関西ペイントとの資本・業務提携を発表しており、これに既存株主からの追加出資を含め計100億円以上を調達した。現ステージでの資金調達は継続中。

 調達資金は増能力や研究開発に充てる。山形県鶴岡市の本社にあるBP紡糸設備は、数十億円をかけて現状の10倍の最大2000トンに引き上げる。実施は早くて26年。これにより、生産コストが半分以下程度に抑えられる見込みで、現在の最高グレードの高級カシミア並みから、より使いやすい価格を目指す。

 BPは一昨年からタイで量産がスタートし、フル稼働の500トンに向けてノウハウを積んでいる。タイでのさらなる効率生産を進めるのと同時に、穀物メジャーのADMと合意済みの米国での量産プラント設置を控えており、これに合わせて紡糸能力を高める。

 小松マテーレ、兼松、関西ペイントとの提携では、それぞれ非繊維も含めたBPの用途開発を目指しており、研究開発もさらに強化する。

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