繊研新聞社の全国専門店アンケート調査によると、今春は採用数が前年より「増えた」企業が2倍の約4割で、「減った」「凍結」の合計を約10ポイント上回った。コロナ下で中止していた採用活動を再開したり、通常の採用数に戻す企業が増えている。一方で新卒採用は凍結し、即戦力となる中途採用を強化する企業もある。8月までに採用を終えた企業は5割強。まだコロナ禍前のペースに戻せない企業も多く、回復に時間がかかっているようだ。
(河邑陽子)
専門店の採用数(有効回答企業93社)は、今春はグラフの通り「増えた」が最も多く、「減った」と「凍結」の合計は28%でほぼ半減した。コロナ下で冷え込んでいた採用活動が回復傾向にあるものの、「変わらない」企業の中には21年卒から採用凍結を続ける専門店もある。