ソニア・リキエルさん死去

2016/08/26 10:00 更新


 【パリ=松井孝予通信員】ファッションデザイナーのソニア・リキエルさんが25日、パーキンソン病のためパリの自宅で死去した。86才だった。

 ソニアさんは1930年、パリの東欧系ブルジョアの家庭に生まれた。54年にパリでファッションブティックを経営するサム・リキエルさんと結婚、翌年長女ナタリーさんを出産した。62年に夫からブティックを引き継ぎ、体にフィットしたニットコレクションを制作。自らも着用していたのがジャーナリストの目に止まり、雑誌『エル』の表紙を飾った。68年、自身の名を冠にしたブランドを創設し、サンジェルマン・デプレにブティックをオープン。独学から生まれたニット、ポップなストライプ、スパンコールのコンテンポラリーなコレクションで成功を続け、メンズ、子供服、アクセサリー、フレグランス、生活雑貨へと事業を拡大していった。作家としても活動した。

 家族経営のソニア・リキエルは12年、香港の投資会社ファン・ブランズへ売却。ナタリーさんが取締役副会長、ジュリー・ド・リブランがクリエイティブディレクターを務める。

 



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