子供肌着専業メーカーの双基(大阪市)は、ジュニア向け肌着の開発に力を入れる。成長期に合わせた仕様の日本製インナーや、トレンドを反映したショーツで独自性を出す。
主な販路はGMS(総合小売業)。トドラー向けは低価格専門店との競合が激しく苦戦しているが、ジュニア向けは売り上げが伸びている。改良を重ねている「子どもの成長・学校生活を考えた日本製インナー」は、成長期の9~13歳前後の女子向けで、胸部分の仕様を3段階に分けて商品化した。
最近ではマイクロテープの肩ひもの裏側にパイルを付け、肌当たりを良くした。学校で長時間着用するため、できるだけストレスが少ないようにと考えた。昨年は第15回キッズデザイン賞の優秀作品にも選ばれている。
柄物が中心の中国製ショーツは、ウエストの平ゴムにロゴをプリントしたローライズや、80~90年代風イラストをプリントしたもの、〝くすみカラー〟など、世代ならではのトレンドを反映したものも企画している。23年春夏物に向けて、吸水ショーツの開発も進めている。
今後も量販店での販路拡大を目指すほか、アパレル専門店などの販路開拓、自社ECでの販売に取り組む。