スノーピーク 「アーバンアウトドア事業」を拡大

2019/12/25 06:30 更新


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 キャンプ用品メーカーのスノーピークが、マンションディベロッパーや工務店などと組み展開する「アーバンアウトドア事業」を拡大している。集合住宅や分譲地開発の監修のほか、工務店などに「スノーピーク」のショップ・イン・ショップを出し、日常にアウトドア要素を取り入れた暮らし方を提案するもので、前期(18年12月期)は同事業で約1億4000万円を売り上げ、今上期は前年同期比21%の増収だった。工務店などに出すショップは、25年度までに計50へ増やす。

(杉江潤平)

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 同事業は5年ほど前にスタートした。これまで集合住宅や分譲地開発の監修では、街づくりのコンセプト・ルール作りや、不人気になりやすいマンション1階部分の住戸開発、共用スペースの設計などに関わってきた。

 例えば住戸開発では、各住戸に同社のファニチャー製品がレイアウトしやすいウッドデッキやアウトドアリビング、土間などを設けたり、マンション1階に専用庭を生かした「半ソト空間」を作り、人気プランに変えたりした。

 プロジェクトの規模や期間、提案量に応じてコンサルタント料金を受けるほか、住戸内に同社のファニチャーを使用する建て売りのプランでは、一戸当たり小売価格で50万~70万円相当の製品を提供し、物件価格に上乗せして販売している。

住戸から街づくりまで開発に関わるアーバンアウトドア事業

 工務店などに出すショップ・イン・ショップは全国に19ある。多くは工務店脇の社屋1階にショップを入れるケースが多いが、中には直営店並みの独立店舗を新設したり、同社製品を使ったモデルハウスで宿泊体験を提供したりする企業も現れている。さらに、工務店客とショップとの相互送客も実現しており、山形の工務店が運営する店舗は、小売りなどを含めた約250の中でも上位の売り上げだ。

 提携条件は、同社が提供する食器からギア、テントまでの全カテゴリーの製品(小売価格1000万円分)を仕入れ、ブランドの世界を表現すること。加えて、「会社の規模より、どれだけ地域に密着し、我々と同じ方向を向き、一緒に面白いことをしたいという熱意があるところと組む」(吉野真紀夫営業本部東日本事業創造部シニアマネージャー)。47都道府県すべてに出す計画だが、数よりも取り組み内容を重視する。

 同事業は、キャンプビジネスで培ってきたソフト・ハード両面でのノウハウを生かしてマネタイズする、〝コト売り〟の一つ。同社では企業向けのアウトドアオフィス事業などを含むコト売りの売上高比率を、18年度の7%から、21年度までに16%へと引き上げる計画だ。


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