スノーピークは9月23日、岩手県陸前高田市に「スノーピーク陸前高田キャンプフィールド」を開設した。東日本大震災後、仮設住宅として利用、休業していたオートキャンプ場を再開発した。施設を通じて、地元住民の交流の場や雇用の創出、地域復興を目指している。
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広田湾を一望できる新施設は145のテントサイトをはじめ、ドッグラン付きの区画や宿泊キャビン6棟、建築家・隅研吾氏と協業したトレーラーハウス「住箱」3棟を設置した。新潟県三条市の本社敷地内リゾート施設「スノーピークフィールドスイートスパヘッドクォーターズ」に次ぐ大きさだ。岩手県初となる、キャンプギアやアパレルを販売する直営店も出店している。
同施設は元々、岩手県が開設したキャンプ施設「モビリア」として県民に親しまれてきたが、11年の東日本大震災以降、仮設住宅を設置していた。22年にその役目を終え、岩手県とスノーピークが再開発した。
施設内に地元住民とのコミュニティースペースを設置するなど、キャンプ場を通じた「地方創生」にも力を入れる。地元で採れた食材の直売店や週末マルシェを開催する。スノーピーク地方創生コンサルティングの村瀬亮社長は、「キャンプ場を通じて雇用の創出や近隣の観光資源の活性化につなげたい」考え。