コロナ禍によって社会全体で働き方が変わるなか、デジタル化の遅れたアパレル業界でもDX(デジタルトランスフォーメーション)が加速しそうだ。衣服生産のプラットフォーム事業を運営するシタテル(熊本市、河野秀和社長)では、アパレル事業者向けに昨年12月から始めたデジタル衣服管理ツール「シタテルクラウド」を導入する企業が目標を上回るペースで増えている。
(大竹清臣)
直接取引できる
シタテルクラウドはOEM(相手先ブランドによる生産)的な役割を担う既存のプラットフォーム事業とは異なり、利用者に新たなシステムを提供することで工場など作り手と直接に取引できるようになるのが特徴だ。例えば通常、アイテム管理では各種データ(仕様書やパターンデータなど)をオフライン(各自のパソコン内や紙の状態)で保管しているため、必要な時に使えず、会社に出勤してパソコンを立ち上げないと業務ができない。担当者が不在の場合、状況や情報が把握できず、代理対応できないことが多い。
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