しまむらの藤原秀次郎氏が取締役に復帰する。20年2月期で3期連続で減収減益となった同社。藤原氏の再登板で厳しい現状からの反転を目指す。
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5月15日付で取締役相談役に就くという。これまでも相談役として経営陣に助言をしてきた。とりわけここ1、2年は頻度を高めていたというが、今回、権限と責任をはっきりさせる狙いもある。
藤原氏は90年5月~05年4月まで社長、05年5月~09年4月まで代表取締役会長を務めていた。同社の成長期にあたり、有数の規模と高収益の企業に育てた。11年5月からは相談役で現在は79歳。鈴木誠社長に交代した機に取締役に復帰する。既存店売り上げの減少などで傷んだ業績の回復を着実に進める構えだ。鈴木氏との役割分担はこれからだが、執行役には就かず、実際の運営というより取締役会の中でその経験と知見を生かす。
前社長で代表権のない会長に転じた北島常好氏は、同日付で辞任することになった。