シキボウ、中東向け生地輸出で陸路を活用 民族衣装用のシェア維持へ

2026/04/16 17:30 更新


 シキボウが中東情勢の影響に備えた対応を進めている。同社は中東民族衣装用の生地を輸出販売しているが、ホルムズ海峡の封鎖に伴って2、3月に出荷した生地の荷動きが止まっていた。同社によると、同海峡の手前に位置するホールファカン港が開いたとして、陸路でUAE(アラブ首長国連邦)に向けた輸送を再開する計画だ。

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 とはいえ、楽観視はできない。「多くの貨物が集中する」(同社)ことが予測され、輸送には時間がかかると見る。さらに「陸送のコストが相当上がっている」とし、損益を圧迫しかねない要因となる。

 一方で「中東の市場自体は平常通りと聞いている。在庫も消化が進んでいるようだ」と話す。だからこそ、「なるべく早く納品していきたい」とコメントした。不安定な中東情勢が長引くことには大きな懸念を示す。

 同社は40年以上前から中東地域に向けた生地販売を続けてきた。同社をはじめとする日本製の生地は独特の風合いが評価され、市場の高級ゾーンでトップブランドの座を維持し続けている。これに対し、ボリュームゾーンは中国品などのシェアが高まっている。値ごろな価格とともに、品質が向上してきたことが理由。日本品の供給が滞ることによる市場シェアの低下は防ぎたい考えだ。



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