SHIBUYA109エンタテイメントは2月7~13日、文化服装学院の学生がアップサイクルしたファッション製品の展示企画をSHIBUYA109渋谷(渋谷109)で実施した。同学院とメルカリとの共同企画で、前期(22年3月期)に開始した中期経営計画で重点に掲げる「若者の声から未来を考える」SDGs(持続可能な開発目標)施策の一環。
同学院ファッション流通専門課程の1年生の授業として実施した。「渋谷」と社会的課題をテーマに、80チームの学生たちが衣料品やバッグなどをアップサイクルし、コーディネートで表現した作品のコンペを行い、その中から選ばれた16作品を展示した。コンペでの評価は同学院教員、メルカリ、SHIBUYA109エンタテイメントが行った。アップサイクルする物品の大半はメルカリが提供した。
SHIBUYA109エンタテイメントは「学生がSDGsについて知り、行動するためのきっかけづくり」を強化している。同学院とは21年11月に学生がSDGsをテーマに立ち上げた複数のブランドの期間限定店を渋谷109に開設した。
今回の取り組みは同学院が学生の社会的課題に対する関心をより高めるために企画したカリキュラムに同社、メルカリが協力する形で実現した。展示作品には学生たちがコンセプトや背景などを説明した文章も掲示した。社会的課題のテーマは「Z世代の関心が高い」というジェンダーレスが多かった。
同社では、今回の取り組みを通じ、「学生たちのきっかけづくりにつながると同時に、学生の考えや表現力の素晴らしさに感動した社員も多く、刺激になった」とする。今後も学生との取り組みを継続する方針。
なお、メルカリも新宿マルイ本館の「メルカリステーション」で、2月15日から21日まで、3作品を展示している。