SHIBUYA109エンタテイメントが運営する渋谷109が4月28日、開業40周年の記念イベントを行い、若い女性を中心に約4万5000人の客で賑わった。
【関連記事】開業40周年の渋谷109 「コト提供」へ大型改装
午前10時の開店前に館内80店のスタッフを集めた記念撮影と関係者による記念セレモニーを行った後、正面入り口前イベントスペースで音楽ライブや若手・新進パフォーマーの発掘・育成を目指したダンスコンテストなどを実施。夜には、一般から公募した新しいロゴの点灯式を開き、長谷部健渋谷区長や、渋谷109の長年のファンというモデル・タレントの藤田ニコルさんも参加した。館内の店舗では5月6日まで、ノベルティーの配布や特別割引などの周年記念キャンペーンを実施している。
渋谷109は東急電鉄グループが「ファッションコミュニティ109」として開業。「平成」に入った89年に現名称に変更し、95年から段階的にヤングレディスファッションビルに転換、「マルキュー系」と呼ばれる数多くのブランドを発掘・育成して流行を作り、08年頃まで売り上げを順調に拡大した。ここ数年は客数は増加しているものの、ヤングレディスファッション市場の低迷の影響などで売り上げは減少。そのため、運営を東急モールズデベロップメントから新会社のSHIBUYA109エンタテイメントに移管し、メンズ館を含めて事業の再編に本格着手。音楽や食分野などの拡大や直営店、マーケティング事業への進出など事業領域を広げている。
40周年の節目を迎え、新たな事業拡大を加速する。木村知郎社長は記念セレモニーで「過去は振り返らず、これから新しい109を作る。ファッションに限らない様々なカルチャーを渋谷から世界に発信していきたい」と強調した。6月28日には、春に着手した大型改装の一環として、地下2階のファッションフロアを刷新して、スイーツやカフェを主体とした食の新ゾーンを開設する。