渋谷パルコ 越境ライブコマースで大型イベント開催

2020/11/02 06:26 更新


ライブ配信するショップショップスのホスト

 渋谷パルコは10月20~23日、出張型ライブコマースアプリ「ShopShops」(ショップショップス)と協業し、中国人を主対象とした越境ライブコマースの大型イベントを行った。デザイナーブランドや国内アパレル、セレクトショップの商品を販売し、高額品も動くなど手応えを得た。今後は11月に開業する心斎橋パルコでの実施やアパレル以外のコンテンツにも拡大する予定だ。

 ショップショップスが「ホスト」と呼ぶ数人が同館の特設会場に〝出張〟。スマートフォンを前に交代でライブ配信し、ブランドや商品を紹介、販売する。ホストは映像に流れる質問に答えたり、着た感じや素材感などを説明。奥ではホストが次に紹介する商品に着替えたり、紹介した商品が台に積み上がったり、割り込むように矢継ぎ早に次の商品を紹介したりと、パワフルだ。

 「日本で1万人以上が視聴するライブコマースは聞いたことが無い。中国はライブコマースに慣れているし、やる方も上手。越境ECも抵抗感がない」とパルコ渋谷店の吉井達弥さん。20、21日は1日約1万5000人がアクセス。22日は2万人以上を集客した。アプリを登録すれば全世界から見られるが、ほとんどは中国本土から。今まで何度かトライアル販売し、デザイン、割引や限定などお買い得感など好む購買行動をつかんだ。今回はジュン、マークスタイラー、マッシュスタイルラボ、三陽商会、ベイクルーズ、アーバンリサーチ、上野商会、エイ・ネットなどが参加。デザイナーブランドの高額品販売や平均客単価3万円強が見込めるなど、収穫を得た。

 今後もショップショップスと協働し、中国への販路、ライブコマースという新しい取り組みを、ブランドと一緒に発展させていきたいという。コロナ禍でインバウンド需要が見込めない中、「こういう時でも仕掛けていきたい」とし、ゲームやアニメなどファッション以外のコンテンツや米国市場への販売などの拡大も目指す。



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