柴田 インクジェットプリント傘の製造販売を開始

2019/07/25 06:25 更新


 傘、洋品などの製造卸、柴田(大阪市)は20年春夏物で、インクジェットプリントの傘の製造販売を始める。自社でプリンターを保有するため、小ロット、短納期生産を特徴とする。傘問屋などを販路とし、OEM(相手先ブランドによる生産)を中心に広げる。

 同社は今年春、顔料でプリントするインクジェットプリンターを購入し、大阪市内の本社内に置いている。7原色で、幅150センチの生地までプリントできる。ポリエステル、綿、シルクなどにプリントでき、晴雨兼用傘を柱にする。

 表生地へのプリントだけでなく、2枚重ね生地の裏側(ポリエステルシフォン)にプリントする「蛙(かわず)張り」の傘も作れる。社内に縫製職人が2人いるため、サンプルは朝に柄データをもらえば、翌日には納品できる。サンプル生産も事業化する。

 内覧会を開いたところ、小ロットに対応する点が評価されたという。主に1万円以上の高級傘に使いたいとするところが多かった。ライセンスブランド「ウニコ」でもインクジェットプリントの傘を作り、問屋向けに販売する。価格は1万5000円前後を想定している。

裏側にインクジェットプリントした「蛙張り」の傘


この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事