【上海支局】コロナ禍を脱した上海に、「スタージュエリー」と「ユナイテッドアローズ」の中国店がオープンした。場所は有力SCの港匯恒隆広場。台湾やインバウンド(訪日外国人)消費で成果のある日本企業の中国挑戦が注目される。
スタージュエリーは地下1階の通路角に出した。売り場面積約89平方メートルに、日本での約半分の750点をセレクトして陳列した。5月11日に開店、当日は午後からインフルエンサーを招いたオープニングイベントを開いた。女性がこぞって試着する様子が目立った。前日にVIP客を招待したところ、平日にもかかわらず盛況だった。販売する商品はインバウンドでの売れ筋を選び、満遍なく反応があり、「他店にはないホワイト、シルバー物に関心が持たれている」という。イベントのSNS配信などもあり、その後も20~40代が来店している。
店舗運営・出店は提携先のプリモホールディングスが担い、秋には2店を出す。
ユナイテッドアローズは北座1階で、7月11日までの期間限定店。売り場面積は約50平方メートルで、「ユナイテッドアローズ」「ユナイテッドアローズ&サンズ」「ビューティ&ユース」「モンキータイム」「ロク」「エイチ・ビューティ&ユース」のオリジナルのメンズ、ウィメンズ商品を販売する。
同社は台湾で8店と自社ECを運営して順調に顧客を広げている。中国大陸では天猫国際でのEC販売を先行してきた。実店舗は代理商と組んで店舗運営・出店して定着を目指す考え。限定店の終了以降も上海有力SCでの限定店を継続して出す。
中国初の店舗を発信するため中国人イラストレーター、孫佳芸さんが描くオリジナルシールを店頭で配布した。