西武池袋本店 早めの仕掛けでサンダル好反応

2017/04/27 06:29 更新


 西武池袋本店の婦人靴売り場でサンダルが好スタートを切った。4月初旬からビジュアルプレゼンテーションで訴求し、21日から前年比1.2倍の商品量を投入。売り上げも1.2倍ペースで推移している。

 サンダルは暑くなる6月中旬に一気に売り上げの山場を迎えるのが定説だったが、「着用期間が長くオンオフ問わないデザインが増えているため、早めに仕掛けたことが実を結んだ」(澤純也西武池袋本店婦人雑貨部企画担当)。通勤ニーズを中心に捉えた。

 4月下旬から品揃えを強化したのは、昨年に芽があったため。婦人靴の平場としてはサンダルの不調が続いていたが、インポート婦人靴のショップやファッションゾーンではファーサンダルやスライダーサンダルなど、サンダルが前年比15%増と売り上げを伸ばしていた。さらに、年を追うごとに夏が長くなり、汎用性の高いサンダルは早く買ってもいいという需要が高まっていると仮説を立てた。

 販売に先立ち、3月にSNS(交流サイト)で約2500人にアンケート調査した。結果、「甲を覆う面積が広めのデザイン」や「歩きやすいアンクルストラップ」など仕事服に合わせやすいもの、カジュアルではホワイトソールなどの「スポーツサンダル」がキーワードに浮上したため、確信を持ってそれらを打ち出すことができた。


4月初旬から前面で訴求した

 実際、店頭ではほぼ狙い通りの売れ筋。売り上げ1位は、「ランバン・オン・ブルー」のチャンキーヒールサンダル。①肌の露出が少ない甲深デザインで着用期間も長い②7センチの高めヒールでエレガント③でもアンクルストラップで歩きやすい――の「通勤サンダル三カ条」(同社)を満たしたという。

 6月のピークに向け、コルクやジュートなど夏らしい素材を使ったソールのアイテム、エスパドリーユを段階的に投入して売り場の鮮度を維持する考えだ。

通勤サンダル三カ条を満たしたという「ランバン・オン・ブルー」


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