エシカルをビジネスに 新ECサイトがオープン

2017/05/22 06:29 更新


間瀬千里さん

 外資系IT企業でのマーケティングや、海外留学、在住の経験を生かし、「チャリティーではなく、ビジネスの仕組みに乗せながら、ファッションとしてエシカル(倫理的)の選択肢を提供したい」と間瀬千里さんが開設したECサイト「シナリービヨンド」。国内外のエシカルな洋服や雑貨を集め、4月にスタートした。

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 学生時代からフェアトレードに興味を持ち、大学では国際経済学を専攻していた間瀬さん。ファッションに着目したのは、「課題としてもボリュームとしても負の影響が大きいファッションで、エシカル消費の切り口を作ることに挑戦したい」と話す。エシカルは現状のファッション市場の中でのボリュームは小さいが、「先進国として成熟すれば市場拡大の可能性はある」と見ている。

 海外で生活する間にエシカルファッションのサイトなどで気になったブランドをピックアップしていた。シナリービヨンドで取り扱うのは、エシカルな物作りや考え方を持ちながら時代に左右されずに長く楽しめるファッションブランドを選んでいる。

 ブランドの選択で意識するのは、「フェアトレード」、環境負荷の低い素材や製造工程で作る「エコ・コンシャス」、材料、製造、ステークホルダーとの関係性における透明性「トランスペアレンシー」、伝統的な技術を取り入れ熟練職人が作る「アルチザナル」、追加の負荷が不要な「ビンテージ」など。

 現在は、「デザイン性とフィロソフィーがベストマッチした」というニュージーランドのオーガニックコットンのブランド「コウトウ」や、英国のデザイナーがアフリカで作る「マヤミコ」など、服や靴、バッグを販売している。今後、ビンテージ商品も含め、取り扱いブランドは順次増やしていく。


エシカルとタイムレスをキーワードに国内外の服や雑貨ブランドを紹介、販売する「シーナリービヨンド」



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