在宅医療の現場で、医療従事者がユニフォーム(作業着)に困っている。人目を気にする患者の家族が白衣での訪問を嫌がることもあり、血液が付着したままの服では外食もしづらい。そこで、京都の医師らが大手化学メーカーの三洋化成(京都市)と組み、訪問診療に適したユニフォームを開発した。旗振り役の医師、守上佳樹さんは「まだサンプル段階。ファッション業界と手を組んでより良いものが出来たら」と話す。
(永松浩介)
増える訪問診療
厚生労働省が調べた「在宅医療の現状」によると、訪問看護の利用件数は、介護保険、医療保険とも右肩上がり。19年は01年に比べそれぞれ2.9倍、5.9倍に増えた。23年の別の調査では、在宅患者は100万人を突破、診療報酬も月1000億円を超えた。
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