三陽商会は、大人の男性向け新ブランド「ベイカー・ストリート」の売り場を百貨店を中心に全国約70カ所で今春から順次オープンする。同ブランドを基幹事業の一つに位置づけ、初年度の売り上げは25億円を目指す。
ベイカー・ストリートは英国のこだわりを現代性や遊び心とともに表現する本物志向の大人に向けたメンズカジュアルブランド。ブランドの顔となるオリジナルタータン柄をはじめ、ブリティッシュテイストを感じさせるプリント柄などを使った商品や、三陽商会の物作りの粋を集めた品質と機能性を備えた商品を提案する。
ブリティッシュスタイルを作る上で不可欠な定番品を幅広いサイズ展開で揃え、顧客ニーズに対応する。洋品とボトムはエントリープライスを設定することで、若年層のファン獲得を狙う。
同社は、企画から販売まで柔軟な対応が可能となる新たな自社ブランド「ベイカー・ストリート」を通して、ブランドポートフォリオの一層の強化を図る。「主要な客層であるアッパーミドル層に支持される新たな価値を創出し、縮小傾向にある百貨店紳士服アダルトカジュアルゾーンの活性化につなげたい」考えだ。