三陽商会が21年5月に立ち上げた「商品開発委員会」から、この秋の店頭で売れ筋トップ10に入る商品が生まれた。モノへのこだわりだけでなく、企画から販売までワンチームで取り組む〝売れる仕組み作り〟は順調に滑り出した。陣頭指揮を執る加藤郁郎取締役は「早速結果が出て、自分たちでもびっくりしている」と話す。
同委員会は、企画から開発、生産、マーケティング、販売など商品に携わるメンバーから成り、青森や福島の工場長も参加する全社横断のプロジェクト。ブランドが開発したい商品を出して全員で共有、アイデアを出し合い、課題があれば解決する。企画書ベースで議論してサンプル製作、定期的な会議で進捗(しんちょく)を管理する。商品作りだけでなく、最初から販売までを意識しているのがこれまでとの違いだ。