三共生興アパレルファッションがトゥエルブを買収 企画力向上、海外向けを強化

2024/07/30 18:00 更新


 三共生興の連結子会社でアパレルOEM(相手先ブランドによる生産)主力の三共生興アパレルファッション(宮澤哲次社長)は、トゥエルブ(東京都、川瀬正輝社長)の発行済み株式の51%を取得する。取得日は7月31日の予定。

 トゥエルブの「プロダクト・トゥエルブ」は、「デザイナー川瀬正輝氏の知見をもとに、タイムレスをコンセプトに創造性により、既存のベーシックを更新する物作りを行っている」と三共生興アパレルファッションは評価する。国内大手セレクトショップに加え、海外にも販路を持つ。

 トゥエルブがグループに入ることで、企画提案力と海外ネットワークなどの強みと、トゥエルブが持つ、「時代感覚を捉えた発信力を掛け合わせて、既存のOEMビジネスだけでない、新たな市場の開拓と海外を含む、販路の拡大が期待できる」としている。

 三共生興グループは、現中期経営計画の基本戦略に、「グローバルなブランドビジネスの拡大」「OEMビジネスモデルの変革」「積極的な成長投資」を掲げる。今回の株式取得は、それらを推し進める一手となる。三共生興の井ノ上明社長は、年初のインタビューで、OEM事業強化に向けて、「価格競争、御用聞きを脱する必要がある。デザイン力、クリエイション力を武器にするための一手を考えている」と話していた。トゥエルブは18年の設立で資本金は300万円。



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