三共生興は、今年創業130年を迎えた英国「DAKS」(ダックス)のブランディングを強化し、世界戦略を強める。今秋からグループ会社の三共生興ファッションサービスが、従来からのレディスのライセンス商材に加え、「ダックスメンズ」と「ダックスゴルフ」の企画、製造、販売を担う体制になる。これを機に、「ダックスロンドン」の新コンセプトをもとに、インポート、ライセンス商材のイメージを統一して打ち出しを強める。
「ライセンスビジネスは岐路に立っている。ブランドホルダーとしてブランドコントロールを強めて、インポートとライセンスで統一したイメージをきちんと打ち出す」と三共生興の井ノ上明社長。
ダックスはベルトレススラックス「ダックス・トップ」を発明するなどもともとメンズが強い。メンズとレディスをバランス良く揃えた総合ショップが台湾などで好調で、日本でも総合ショップのアジア旗艦店の出店を考えている。コロナ下でいったん閉めたロンドンでもメンズショップを再出店したい意向だ。中華圏では50店を目指し着実に出店を続ける。
4月19日には、東京・大手町三井ホールでブランド誕生130年を祝うアニバーサリーイベントを開く。クリエイティブディレクターのルック・ゴダディンによる24年秋冬カプセルコレクションショーを発表する。