社名ロゴに込められた社員の想いとは

2015/03/09 06:07 更新


サンエー・インター、新ロゴとメッセージ策定  

 サンエー・インターナショナルがCI(コーポレートアイデンティティー)の確立を進めている。新しい社名ロゴとコーポレートメッセージ「美しいことに、挑め」を4日、発表した。

 TSIホールディングスのグループ再編により、サンエーグループの中で既存の社名を引き継いだ唯一の事業会社が打ち出す〝新生サンエー〟は、若い選抜チームで練り上げたもの。目指すのは「常に新しいことを追求し、そこに価値を見いだせる集団」だ。

 同社は昨年3月、海外ブランドのインポートやライセンス、ディレクター事業を中心とする会社として生まれ変わった。新体制になってすぐ、押木源弥サンエー・インターナショナル社長のもと、CIプロジェクトを発足。入社10年以内の若手を中心に、人事やPR、営業、販売など各事業部から13人を選抜し、5月から本格的にプロジェクトを進めてきた。

打ち合わせ風景。真剣に楽しんでいる様が伝わってくる
打ち合わせ風景。真剣に楽しんでいる様が伝わってくる

 第一段階で行ったのは、社内ヒアリングと週に数回の打ち合わせ。「CIって何?」から始まり、会社の強みや会社をどうしたいか議論を重ねた。入社5年目でプロジェクトリーダーに起用された大石敬文さんは「こんなに多くの人と会社のことを真剣に話し合う機会は今までなかった。こんなに話し合える社員がいることがうれしかったし、みんな服が大好きなことを再確認できた。新組織になって1期目でこのような機会を与えられたことは本当にありがたい」と話す。

CI活動は全体を巻き込むプロジェクト

 サンエー・インターナショナルのCI(コーポレートアイデンティティー)の取り組みは、若手が中心だ。メンバーが重視したのが「会社全体を巻き込むこと」。販売員も含めて約1300人のスタッフ全員の意見を吸い上げるため、プロジェクトの透明性を心掛け、週に1回のペースで情報を配信してきた。

新しいロゴ。三角形に入れたSはしなやかな柔軟性を、Iは芯の通った様を表現
新しいロゴ。三角形に入れたSはしなやかな柔軟性を、Iは芯の通った様を表現

 第二段階として行ったのは「想い」を形にするクリエーターの選定。社内外の6組でコンペを行い、昨年末、役員とプロジェクトメンバーに加えて社員投票を行った。結果は、見事に一致。ロゴはグラフィックデザイナーの服部一成さん、メッセージはコピーライターの国井美果さんに依頼することが決まった。新しいメッセージの「美しいことに、挑め」は、女性の多いファッション集団として女性に響く思いを込めた。

 プロジェクトメンバーの山縣信幸ヴィヴィアン・タム事業部長は「イメージって本当に大切。その会社のイメージに沿って人が集まってくる。経済の急成長が見込めない中、お金でない部分で価値を共有できる人が集まってこないと、会社としても面白くない」と同プロジェクトの重要性を強調する。

CIプロジェクトのメンバー
CIプロジェクトのメンバー


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