商品開発で独自性
――今期(25年3月期)の進捗(しんちょく)は。
染色加工事業は柱の一つである中国向けの落ち込みが大きく、これが響いています。得意のユニフォームも市場全体として停滞していますが、染色子会社のサカイナゴヤが前期より好調に推移しています。ユニフォームの市況も在庫調整局面を脱しつつあり、来期は好転する見通しです。
利益は、電気・エネルギー料金の上昇が響いています。電気、天然ガス、ブタンガスを主に使用しますが、2年前と比べて年7億円の負担増になっており、非常に苦しい。コスト増分の値上げも一定受け入れてもらっていますが、十分ではなく、引き続き価格転嫁が課題になります。
同時に、営業や開発の考え方も見直しがいるかもしれません。これまで各工場がフル稼働で推移していたため、新規の開発営業を控えていました。来期は商品の開発を強化し、当社にしかできない物を伸ばしていきたい。
――M&A(企業の合併・買収)で事業を拡大している。
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