サックスバーホールディングス(HD)は黒字転換した23年3月期の結果を踏まえ、改善した粗利益率を維持し、大型店の出店や増床改装による実店舗の収益力アップ、PBやNPB(他社ブランドの自社限定商品)の強化、OMO(オンラインとオフラインの融合)施策の推進などで今期増収増益を見込む。
(武田学)
前期は昨秋以降の旅行者増で都心店を中心に売り上げが回復、特に粗利益率の高いトラベル関連品が大きく伸び、引き続き増収を見込んでいる。今期はコロナが5類に移行して地方でも売り上げが回復、4月のインバウンド(訪日外国人)は売り上げが過去最高の1億6400万円に達した。さらに期待できることから今期のグループ売上高は前期比13%増の533億円、従来の単体ベース(東京デリカ+サックスバーホールディングス)では10.9%増の482億円を見込む。