レディスウェア「ルルムウ」(東佳苗)は24年春夏のショーを単独で行い、トークショーやワークショップのイベントも開催した。
会場に草木が生い茂るベッドルームを設置して、スコットランドの民間伝承として伝わる聖なる光に満ちた親切な妖精一族「シーリー・コート」の世界を描いた。目を引くのは、ファンシーで軽やかなテクスチャーの重なりだ。ペーズリー柄のキャミソールに、東らしい手編みのパッチワークニットを重ね、オーガンディのロングドレスをレイヤード。ビーズのアクセサリーやフリンジの装飾をちりばめる。透け感のある白地の花柄ブラウスは、フリルやブラウジングでルーズなシルエットを描く。セットアップのスカートはハンカチーフヘムが揺れる。日常のワードローブにクラフト要素を交え、現実と精霊の世界を行き来するファンタジーな美しさを見せた。
顧客に向き合って濃い世界を共有したいと考え、今回は有料のイベント形式で行った。入場料は2200円、1回50人の定員で2回分のチケットをECで販売し、1日で完売。当日は、ルルムウの洋服をまとったファンが集まり、非日常の空間で2時間半ほどの滞在時間を満喫した。
トークセッションでは、東が英国のファンタジーに引かれ、関心を持って妖精の本を読んでいたことに触れた。ショーの演出に使われたそれらの本は会場内で手にすることもできた。参加費を払うワークショップも定員満了。ショーやルックで使っているビーズやオーナメントを組み合わせるアクセサリーを制作した。