ルージュ・ヴィフ、再構築で成果

2015/07/30 08:38 更新


 アバハウスインターナショナルは、基幹ブランドの一つ「ルージュ・ヴィフ」のリブランディング(ブランドの再構築)で成果を上げている。「都心ファッションビルで選ばれるブランド」(岡田幸弘ルージュ・ヴィフ・ゼネラルマネージャー)を目指し、3年前から少しずつ商品企画やマーケティングを大人向けに変更、15年春は都心ファッションビルでの売り上げが軒並み前年比20%以上伸びた。15~16年秋冬を集大成と位置づける。

 ルージュ・ヴィフは、95年に甘めのかわいい20代向けブランドとしてスタート。この間は「大人化する市場や顧客への対応が必要になっていた」。そこで、フレンチカジュアルをベースにしながら、より大人のOLスタイルを意識したMDにかじを切った。

 今春夏は、リブランディングのMDの核に位置付けた、きれいめスタイルのセットアップ服が一番売れるなど、手応えを得た。客単価も前年より700~800円上がり、春は2万1000円、夏物でも1万8000円程度になった。

 新宿、横浜、立川のルミネを中心に出店する都心のファッションビルでは、売り上げが前年比20~30%伸び、フロアで売り上げトップの施設や時期も出るなど結果も出た。全国26店ある既存店全体でも、春夏の売り上げは前年比10%前後伸ばした。

 目標にしていた都心ファッションビルでの販売で一定の成果を得たことから、今後は全店に波及させる。秋冬は、都心で成長したMDと「都心以外のコンサバなニーズとのバランスをうまくとり、全国で通用する新MDを作りたい」としている。



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