ロボット専用の服のブランド「ロボユニ」を企画・生産するロケットロード(福岡市、泉幸典社長)は、デンマークの協働ロボットメーカー、ユニバーサルロボット(UR)が開発・製造する協働ロボット用に、高機能素材で作るアームカバーをUR社と共同で開発した。UR公認製品「ロボユニカバーウェア」として同社が生産し、9月30日にロボユニカバーウェア公式サイト(https://cobot-robo-uni.com/)を開き、販売を開始する。
協働ロボットは従来の産業用ロボットと違って安全柵で囲んで設置する必要がなく、人と協力して働くロボット。URは協働ロボットメーカーの大手で、車の部品の組み立てや塗装、ネジ締めほか、梱包(こんぽう)や研磨、溶接など様々な場面で活躍するロボットを提供。日本でも人員不足解消のために協働ロボットを導入する企業が増え、市場が拡大中だ。
過酷な環境で使用することも多い協働ロボットは、粉じんや水、油や熱などからの保護や汚れ防止、保全作業が必要な点が課題。導入企業から専用カバーを求める声が寄せられていたため、ロケットロードにURが相談。2年半の共同開発期間を経てURの公認製品としてロボユニカバーウェアを完成させた。
新商品はロボット関節部への粉じんの侵入を防いだり、カバーの表面に着いた細菌の増殖を防ぐ特殊機能を持つ。URとの連携による検証試験データを基に、日本の機能性先端素材と高精度な縫製技術を活用し、同社が独自に設計した。
商品は防じんと吸水・速乾、紫外線カット機能を備え、耐塩素加工を施した基本モデルなど4タイプ。薬品や食品工場向けの制菌モデル、溶接工場など向けの耐熱モデル、撥水(はっすい)・撥油モデルもあり、最大40色以上から選べる。各工場の課題や作業内容に則した特殊機能、好みの色柄、希望の仕様に設計した別注品も1点から受注可能だ。