色気のあるエレガンスを提案する「リップサービス」(リンワン)。平成の時代にはセクシーな〝お姉系〟ギャルの定番ブランドだったが、現在は20代を中心に推し活やカフェ巡りなどのSNS映えを意識したシーンで、自信を持って着られるブランドとして人気が高まっている。特に定評があるのがボディーラインを美しく見せるシルエットだ。
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一番のこだわりは、くびれシルエットとミニボトムの丈感。シルエットはウエストラインに影を入れて引き締めて見せる「シェードライン」がリップサービスの特徴です。
シーズンを問わず好調なのがニットカーディガンとドレスのアンサンブル。25年秋冬のイチ押しは、無地のフェザーのカーディガンとチェックのニットドレスのセットです。ウエストラインが引き締まって見えるよう、ニットドレスの両サイドだけ細かい格子のチェックで切り替えて、影のように演出しています。

リブニットも定番の編み方があります。体の中心に向かって段々と畝が太くなるように編み替える技術です。くびれラインをきれいに描くことができます。今シーズンはボウタイブラウス風のレイヤードとプリーツスカートをドッキングし、スクールライクなミニドレスにしました。
中わたのコートもこれに近い手法です。キルティングをサイドだけ細かい縦の切り替えにし、着膨れしないようにしました。また、中わたの分量も上身頃のみ20%減らし、顔周りはきゃしゃなラインに仕上げています。一方、フードのフェイクファーはボリュームアップし、小顔効果が期待できます。

ミニ丈はインナーショーツをセットにしていれば、短ければ短いほうが良いという傾向があります。短く見えても、お客様から「もう少し短く」という声があって。今秋冬はタイトシルエットを1センチ、フレアシルエットのアイテムを3~4センチ、さらに短くしました。
店頭では「ロイヤルアフタヌーンティー」のテーマで撮影したビジュアル画像をニュースペーパーとしてまとめて配布します。これらのビジュアル画像や店舗スタッフの着こなしから、〝美シルエット〟の服を感じてもらえたらうれしいです。