2月のファッション小売り商況(速報値、既存店売上高)は、百貨店が前年同期比で軒並み2ケタ増となり、ファッション主力の専門店も多くが前年実績を上回った。後半にかけて気温が高い日が増え、店頭に客足が戻った。春物の売れ行きは例年に比べ好調で、行動制限がなく、ハレの場に日常が戻ったことが後押しし、卒業・入学式のオケージョン需要も旺盛だった。
百貨店 婦人服好調に推移
大手百貨店は、三越伊勢丹が36%増でコロナ禍前の18年度(19年2月)比は16%増、阪急阪神百貨店が31%増で18年度比2%増など、全社が2ケタ増収だった。前年のまん延防止等重点措置で落ち込んだ反動に加え、ラグジュアリーブランドなど高額品が引き続き伸びた。