5月のファッション小売り商況(既存店売上高ベース、速報値)は、専門店、百貨店ともにほぼ全ての企業が前年同月より売り上げを伸ばした。前年は1回目の緊急事態宣言の発出中で、外出自粛ムードが今より強かったため、その反動によるもの。ただ、19年同月比では減収した企業が多かった。当月は3回目の緊急事態宣言下で、日を追うごとに対象地域が拡大、休業や営業時間の短縮を強いられる店が増えるとともに、客足や購買意欲も鈍くなった。
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ユニクロ(EC含む)は0.6%減。客数は19.2%増だった。緊急事態宣言の延長、対象地域の拡大が影響し、客数は日を追うごとに減少したという。新商品などの情報発信も少なく、19年比でも減少したようだ。