縫製業、日本人採用に挑む 技術を若手につなぐ

2023/02/21 08:00 更新有料会員限定


新卒で入った若手社員が後輩に教える環境も整ってきた(サンワーク)

 岐阜の縫製業で日本人の新卒採用が活発になっている。岐阜は歴史的に外国人技能実習制度を活用する工場が多いが、コロナ禍で実習生の来日が大幅に減った。思い切ってゼロから若手技術者を育成に挑戦する動きだ。全てを日本人だけで担うのはすぐには難しいものの、日本人だけで運営する工場に転換する機運の高まりともいえる。

(森田雄也)

 個人事業主として縫製工場を営んできたゴトーホーセー(岐阜県関市)は1月4日に法人化した。最大の理由が「初めて新卒採用を行う」ことだった。

海外依存は「先見えぬ」

 後藤尚之社長は21年、厚生労働省の「ものづくりマイスター」に認定された。マイスターとして中部ファッション専門学校(愛知県知立市)で縫製技術を指導するなか、「縫製工場で働きたいという学生の多さに驚いた」。

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