楽天ファッション・ウィーク東京25年春夏 心に響く美しさへの挑戦

2024/09/11 06:30 更新有料会員限定


 楽天ファッション・ウィーク東京25年春夏は、人間らしい温かみや言葉にできない価値をいかに伝えていくかが一段と強く反映された。SNSやAI(人工知能)による統計的な価値基準がファッションビジネスを左右する時代のなかで、デザイナーたちは心に響く美しさを創造し、共有しようと挑戦を続ける。

(写真=アンリアレイジオム、ヴィヴィアーノ、ミューラルは堀内智博、サポートサーフェスは加茂ヒロユキ)

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フィジカル

 2シーズン目を迎えたアンリアレイジオム(森永邦彦)は、童心に帰ったような純粋さを持った、ユニークなミックススタイルを見せた。ランウェーは、秩父宮ラグビー競技場の正面通路。ザ・ブルーハーツの「青空」を合唱でリカバーした音楽とともにスタートした。

 パンクなヘアスタイルの男性モデルが着用するのは、デコルテを大きく開けたレトロなスタイルのウィメンズジャケット。立体感のあるパールビーズをドットのようにあしらう。カウボーイシャツのディテールを取り込んだパジャマ風のブルゾン。柔らかな感性を反映しつつ、様々な要素をおもちゃのように組み合わせ、ぬくもりや優しさのある装いを作る。

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