楽天 会津大学と「遠隔スタイリング提案」の実証実験

2018/07/24 06:29 更新


 楽天は23日、楽天技術研究所と会津大学との共同研究として「ファッションの次世代型買い物体験」の初の実証実験を、福島・会津若松市の美工堂前で行った。楽天技術研究所が開発した「遠隔スタイリング支援システム」を搭載した電気自動車「リモートファッションコミュニケーションビークル」を移動店舗として、デジタルサイネージを活用してスタイリングの接客提案を行った。

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 同実験は、高校生販売実習イベント内に出店して行った。対象はイベントに来る一般客。電気自動車後部に設置するスタイリングルームに客が入り、デジタルサイネージを通して遠隔から店員がスタイリング提案を行うもの。客はデジタルサイネージ上に表示されるQRコードを読み込み、気に入った商品を「楽天市場」で購入ができる。実験には、スーディーの「イーザッカマニアストアーズ」が商品提供・接客で協力した。

遠隔スタイリング支援システムのデジタルサイネージ

 事前に課題として挙がったネット上ショッピング体験での地域的、物理的、心理的制約の解決を目指すとともに、育児や介護の都合で店頭に出られないスタッフが在宅勤務できる場として成立するかなど、新しい働き方での実験も行った。

 楽天技術研究所は、ネットを活用した新しい店舗システムのプロトタイプ開発や実店舗での実証実験を進め、研究成果として「遠隔スタイリング支援システム」を開発した。会津大学とは18年5月からIT技術を使って地域課題の解決に取り組む共同研究を開始し、同実証実験を実施した。今イベントの結果は、次回の実証実験に生かす。

楽天の「リモートファッションコミュニケーションビークル」


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