【センケンコミュニティー】開幕直前、平昌冬季五輪・パラリンピック 光る!スポーツ・アパレル企業のサポート
9日に平昌オリンピック(韓国)が開幕する(25日まで。パラリンピックは3月9~18日)。今月のセンコミは、平昌五輪・パラリンピックで選手たちをサポートするスポーツ・アパレル企業の取り組みを紹介し、関連商品の売れ行き・流行を追う。
アシックスジャパン
公式グッズ販売、バックパックやアウター人気 応援文化醸成し東京へ
アシックスジャパンは日本代表選手団のレプリカモデルを昨年12月、応援グッズを今年1月から販売している。発売後はバックパックやアウタージャケット、トレーニングパンツがよく売れているという。こうした商品は普段使いもしやすく、男女問わず購入されている。

中には「羽生結弦選手のファンが購入している」ケースも見られた。商品には「JAPAN」の文字が入っているので、インバウンド(訪日外国人)客の購入も目立っている。
今回の公式商品は観戦時に使用できる小物アイテムを拡充し、インパクトのあるカラー使いも重視した。JAPANの文字は応援グッズ全てに入れた。JAPANを掲げて選手たちを応援してほしいという思いを込めた。オンラインショップでは在庫を切らしている商品もいくつか出ている。

今後は選手の活躍が売れ行きを左右するので、好成績を期待したいところ。販売期間は明確に定めていないが、大会期間中が主体となる。今回からJAPANを訴求し、日本を応援する文化を徐々に醸成して、「20年の東京五輪で最大化したい」構えだ。2月からはソラマチや渋谷、銀座でもオフィシャルショップを開設する。

ゴールドウイン
パラリンピック代表にウェア提供 「かついろ」で機能も満載
パラリンピックでも、スポーツ・アパレル業界の貢献が光る。日本障がい者スキー連盟とオフィシャルスポンサーとオフィシャルサプライヤー契約を締結しているゴールドウインは、アルペンスキーチーム(身体、知的障害)、ノルディックスキーチーム(身体・知的障害)、スノーボードチーム(身体)の各日本代表メンバーと役員・スタッフに、「ゴールドウイン」ブランドのオリジナルウェアを提供する。

代表ウェアの開発テーマは、ずばり「勝利(かつ)」だ。古来の日本で「かついろ」と呼ばれ、縁起色とされていた深く濃い紺色(ネイビーブルー)をテーマカラーに設定し、質実剛健さを表現した。ライムグリーンと切り替えるなど、大胆な配色を採り入れている。

技術開発力にたけた同社らしく、機能も満載した。ノルディックスキーチーム用のシェルジャケットでは、発汗の多い競技特性に合わせ、高い透湿性能を持った軽量ストレッチ素材を採用。縫い目から水分の浸入を防ぐシームテープ加工も施している。
AOKI
日本選手団の公式服 アスリートブレザースタイル
「輝け!今を駆け抜ける勇者たち!」をテーマに、新しいアスリートブレザースタイルを提案するのは紳士服専門店のAOKI。作製にあたって「日本代表選手団を力強く、明るく爽やかに表現するもの」「着用のしやすさ」「大会終了後も使用可能なもの」という要望を受け、アスリートの体に合ったシルエットの美しさと、伸縮性に優れた素材・機能性を加えたAOKIのパーソナルオーダーで仕上げた。

日本代表として日本の素材・縫製工場を使用し、ベルト・バッグ以外はすべてメイド・イン・ジャパン。
ディテールは、ジャケットの胸ポケットには日本国旗と五輪が描かれたエンブレムを作製。ボタンは、「栄光・勝利・栄誉」の花言葉を持つ月桂樹がデザインされたオリジナル仕様になる。
ジャケットのデザインはシングルとダブル、パンツのデザインはテーパードとストレートから、選手自身が好きなものを選択してもらった。
ミズノ
日本代表のスピードスケートスーツ開発 ミシン持ち込み直前まで選手をサポート
ミズノはスピードスケート日本代表選手が使用するレーシングスーツを日本スケート連盟と共同で開発した。
今回は滑走時の姿勢を維持しやすくなるよう体幹の安定性を重視した。デザインコンセプトは〝栄光への光〟。期間中は会場近くのホテルにミシンを持ち込み、微調整や修理対応を行い、直前まで選手をサポートする。

デサント
ブランド拠点を開設 修理受け付け、くつろぎの場
デサントは6日~25日、セレモニー会場近くに情報発信拠点となる「ピョンチャンデサントブランドステーション」を設置する。4階建ての同施設では、「デサント」ブランドの歴史や技術を紹介するコーナーを設けるほか、商品を展示・販売。


デサントグループが提供する各国のチームや関係者向けには、レーシングスーツなどの修理を受け付けたり、くつろげるホスピタリティースペース「クラブデサント」も運営する。いずれも日本人スタッフが対応する。